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【音楽】 そもそもハノンは必要なのか? ~自己観察をして、効率よく練習する方法~

音楽

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ロリポップ!

多くの鍵盤弾きにとって、色々な曲を弾きたいという願望は当然の事で、出来ればハノンやスケールの様な基礎練習はすっ飛ばしたいという方は多いのではないでしょうか。

私も子供の頃の習いたての時は、スケールから教わりましたが、回数をこなすようになると「基礎練習は家でやってね〜」と言われ、レッスンでは見てもらわなくなりました。

そうなると、子供の私は当然サボります(笑)

早く曲を弾きたいんじゃと。

でも、大人になった今、行き詰まりを感じてしまい、ならばと初心に返って基礎練習(ハノン)を丁寧に取り組んでみたところ、「これって、めっちゃ大事やん!子供の私、なんでサボったんだー!」と思っている次第です。

ちゃんとやるとラジオ体操は疲れる&大切なのを大人になって気づくのと同じですね。

人によっては、ハノンはやらなくても良いという人もいますが、私は有効だと思うので以下基礎練習(ハノン)が大切な理由をお話していこうと思います。

ハノンが有効だと思う理由

メリット
  1. 自分の集中力の ON・OFF を確認、コントロールができるようになる。
  2. 苦手な動きが確認できる。
  3. 苦手なテンポを確認できる。
  4. 力が入っている部位の確認できる。
  5. 自分の癖を矯正できる。

「1.自分の集中力の ON・OFF を確認、コントロールができるようになる」とは?

自分の集中力をコントロールをするには、絶対的に「観察力」が必要です。

ハノンは同じフレーズを繰り返す単純なもの。

それが故に、簡単に集中力が切れやすいのですよね。

「お腹すいたな」とか「練習が終わったらあのテレビを見よう」とかね。

それも無意識のうちに、思考が勝手に脳内に入ってくるから厄介です。

これがミスを産むきっかけなんですよね。

「いかん、いかん。集中集中・・。」と自分に言い聞かせても、またすぐほんの些細な事で集中力が途切れてしまいます。

集中力が散漫になるきっかけを知る

はじめは自分の状態に気が付かないのですが、ミスをする度に自分を観察していると、自分がどんな時に集中力が切れるのかが見えてきます。

これの良い点は、どのような思考をすると集中力が復活するのかが分かる様になるという事。

毎回同じ部分でミスをしてしまうのなら、そこに来たら集中する事を意識すれば良いのです。

何も考えず指を動かしていてもミスは改善されません。

ハノンだけに限らず他の曲や普段の生活にも応用できるので、ハノン練習を通して自分の集中力を観察してみてください。

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「2.苦手な動きの確認できる」とは?

皆さんそれぞれ動きやすい指の動きってありますよね。

例えば私なら、指番号2→3→4→5 や 5→4→3→2 はスムーズに動きますが、左手4→5→4→5 や 5→3→4 は動かしにくかったりします。

このように、自分の苦手な動きが把握できていると、そこだけ集中して練習すれば時間短縮になって効率良く練習ができます。

3.左右の手(指)が習得するスピードを知る

ハノンの場合、右手と左手と同じフレーズを弾くので、左右の違いを比較しやすいのですが、当然利き手(ここでは右手とします)は上達スピードが圧倒的に早いです。

そして手の動きも綺麗。

左手は、優秀な右手を目標に練習すれば効率よくできます。

無駄な動きが多い とか 暴れているとか・・。

左右同じフレーズを弾くハノンだからこそできる自分観察ですね。

これを上手く利用して練習してみましょう。

「3.苦手なテンポを確認できる」とは?

これも苦手な動きを確認する時と同様で、効率良く練習するには自分の得手不得手を知る事は大切です。

「4.力が入っている部位の確認できる」とは?

誰もが一度は通る「脱力問題」ですが、以前の記事でもお話しましたが、指が動かしにくい時は体のどこかに力が入ってしまっている状態です。

それが指に限らず、足先だったり、腰だったり、歯を食いしばっていたり。

演奏中にスムーズな動きが出来ている時の体はどうなっているか、反対にぎこちない時にはどこに力が入っているのか、自分で自分の事を観察してみましょう。

力が入っている部位を緩めると不思議と指の動きもスムーズになってきます。

「5.自分の癖を矯正できる」とは?

皆さんは自分の指の癖を知っていますか?

例えば、エレクトーンからピアノへ転向する人の場合・・・

エレクトーン経験者さんの左手は、コードを押さえる動きに特化しています。

何も考えないでも無意識でコードを押さえる事が出来る。

しかし、これが仇となって、いざ左手をメロディのようにバラバラに指を動かすとなると、全く弾けなくなるのです。

コードを押さえる癖がついている分、まったくの素人より弾けないかもしれません。

そんな癖の改善にもハノンは有効です。

今まで経験した事のない指の動きを筋肉に記憶させ、新しい動きのシナプス(ルート)を繋げる、これには同じ事を何度も繰り返すしかない方法は無いのです。

単純なフレーズを繰り返す、まさにハノンは癖改善にピッタリですね。

まだまだ あるよ。

6.自分の頭の回転速度を知る。

自分観察していて気づいた事ですが、演奏するのに耳や筋肉や脳を使っているわけですが、反応スピードに違いがあるという事です。

人によって違いがあると思いますが、私の場合、一番反応が早いのは耳。

次は手。

最後に脳。

個人的には脳の判断スピードは一番遅いと感じています。(単に頭の回転が遅いのかもしれませんが(笑)

感覚的には右手、左手は好き勝手に動き、良し悪しを判断しているのが耳。

統率を取らなければいけない脳は意外と遅い感じです。

これはきっと良くない例なのでしょう。

好き勝手に動く手をしっかり管理しコントールできるのが、きっとプロなのだと思います。

残念ながら、私はまだそこにはたどり着けていません。

7.五感の使い方(筋肉(指が覚える事)、目、脳、耳)を知る。

ハノンの練習をしている時どこを見ていますか?

楽譜? 指? 見ていない?

目から入る情報は80%と言われています。

なので、演奏中どこを見ているかは結構重要だと考えています。

私の場合は耳に頼って弾く癖があるので、目は開いていてもあさっての方向を見ていて、目から入る情報をシャットアウトしています。

こうする事で耳にかなり集中できます。(耳コピにも有効)

ただし、耳に頼って演奏するのはNGという人多いんですよね。

きちんと楽譜を見て演奏するのが正しいそうです。

まあ、NGかどうかはとりあえず置いておいて、視覚、聴覚、触覚(指の感覚)の観察を試してみて下さい。

自分の感覚の癖、何に頼って弾いているのかが分かります。

感覚診断
  • 目をつぶって弾いてみる。→ 視覚情報をあえて無くして、耳に集中してみる。
  • 楽譜を見て弾いてみる。→ 目をつぶった時との聞こえ方違いを比較する。
  • 指を見て弾いてみる。→ 弾きやすい? or 弾きにくい?
  • 音をOFFにして弾いてみる。→ 耳に頼っている人には難しい。
  • 楽譜を見るだけ。→ 脳内で音が響いている?

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は「ハノンの有効性」についてのお話でした。

絶対的に言えるのが、自分の生態観察の為には「ハノン」は使いやすい教材だということです。

意外と自分の事って気づかない事が多いのですよね。

どこが苦手でどう改善していけば良いのか、ただただ弾いているだけでは時間が過ぎていくだけなので、効率良く練習するためには、まず自己観察必須です。

ハノンの場合単純なフレーズなのに、色々な指の動かし方が出てきて自己観察がしやすいのでオススメです。

既成曲を演奏するのでもある程度自己観察は出来るのですが、PopsならPopsの、JazzならJazzの癖みたいなモノがあるんですよね。

これだと弾き慣れたジャンル以外の曲が出てくると対応できないという事が起こるのです。

なので、ハノンの場合はジャンル関係なく対応できるので、基礎練習に取り入れたら良いと思います。

私自身もっと子供の頃に真面目に基礎練習に取り組んでいれば今頃・・・と後悔しています(笑)

それでは今回はこの辺で。Bye(*・ω・)ノ

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