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ロリポップ!
夜のリラックスタイムにどんな音楽を聴いていますか?
私は就寝前の時間には、静かなゆったりとした音楽が似合うかなと思っています。
ジャンル的にはボサノバやJazz、クラシックでしょうか。
私のおすすめは、カフェ音楽としてよく使用される「ボサノバ」です。
「ボサノバ」は優しい歌声に、揺れる様なリズムが、まるで寄せては返す波打ち際のようにリゾート感たっぷりで、優雅な気持ちにさせてくれます。
「ボサノバ」はなぜこんなにも聞く人をリラックスさせてくれるのか、今回はこの魅力的な音楽「ボサノバ」について、調べてみました。
ボサノバとは、どんな音楽?
ボサノバとは、日本ではカフェ音楽の定番となっている人気ジャンル。
寄せては返す波のように、揺れるような2beatのリズムが特徴です。
起源は、ブラジルの大衆音楽です。
そう言われてみれば、リズムはラテン系のリズムに似ていて、ゆったりしていても自然と体がリズムを取ってしまうような軽快さがあります。
サンバのもう少しテンションを下げた感じのイメージでしょうか。
サンバが16beatなのに対し、ボサノバは2beat(8beatで表現される場合もある)の所を見ると、よく分かると思います。
「Bossa Nova」はポルトガル語で、「Bossa」は”隆起”、「Nova」は”新しい”という意味です。
サンバのような陽気なラテン音楽とは質が違う新しい作品に対して、“新しい感覚”や”新しい傾向”という意味あいを持つ「Bossa Nova」というジャンル分けをしたようです。
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創始者のアントニオ・カルロス・ジョビンやジョアン・ジルベルトが生み出した作品は、甘い歌声とクラシックギターで、どこか懐かしいような優しい雰囲気をかもし出し、聴く人を癒しの空間へと誘います。
ボサノバの起源
ボサノバの発祥起源はわりとはっきりしていて、1950年代 ブラジルのリオデジャネイロとされています。
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リオデジャネイロは、リオのカーニバルが有名で「The サンバ!」というイメージですが、土地柄としては山と海にはさまれた非常に美しい土地で、2012年には世界遺産にも登録されている場所です。
南部地域は高級住宅街でもあり、西部地域にはボサノバ曲で有名な「イパネマの娘」の舞台となった、イパネマ海岸があります。
ボサノバは、リオデジャネイロで若手ミュージシャン アントニオ・カルロス・ジョビンやジョアン・ジルベルトになどにより創始されました。
アントニオ・カルロス・ジョビンやジョアン・ジルベルトが生み出す音楽は、これまでのサンバの陽気な音楽と少し毛色の違った作品で、それを「ボサノバ Bossa nova」と呼ぶようになりました。
揺れるリズムが癒しを呼び、青い空と海岸線のカフェによく似合うボサノバはじわじわと人気が広まり、その後南米から北米へ渡り、今では日本でもカフェ音楽として定番となっています。
ちなみにこの頃日本では、ゴジラ第1作目が登場し、東京タワーが建設されており、ザ・ドリフターズのズンドコ節や、いしだゆみのブルーライトヨコハマ、水前寺清子の三百六十五歩のマーチなどがヒットしていました。
ボサノバのリズム
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ボサノバは、もともとはブラジルの黒人音楽が起源ですが、リズミカルなサンバの音楽に加えて、クラシックギターやピアノといった西洋音楽風味が混ざり、独特なリズムを刻んでいるのが特徴です。
JAZZとの相性もよく、サックスなどの管楽器も加え、ボサノバに幅が生まれました。
サンバのような陽気なノリに加えて、それでいて音数を減らしテンポもややゆったり目に落とす事で、華やかさと優雅さを兼ねています。
ボサノバの楽譜を見ると、4分の4拍子で書かれている事が多いですが、実は2拍子(2beat)です。
2拍子は、人が1歩2歩と歩くようなリズムとなりますが、だからこそこのリズムに馴染みやすさを感じるのかもしれません。
同じリズムを繰り返す事で、揺れるような表現ができるのではないかと思います。
リズムの要となるのが、低音の太鼓「スルド」です。
また、シンコペーションを使うのも特徴の一つで、1、2拍に入るスルドに重ねて、「タンボリン」をリズミカルにのせると、ボサノバのリズムになります。
コードは、「テンションコード」を用いて、よりおしゃれ感を醸し出しています。
サンバに大きく影響をうけているリズムですが、ボサノバが生まれた初期の頃は、「歌声」と「クラシックギター」だけで演奏されていました。
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「歌声」と「クラシックギター」
ボサノバは非常にシンプルで、「歌」と「クラシックギター」があれば成立する音楽です。
ボサノバのリズムは、スルドのリズムにバッキングが重なっているリズムになりますが、クラシックギター1本でそれを表現したすばらしいギターリストがいます。
ボサノバ創始者のひとり、ジョアン・ジルベルトがこの弾き方を編み出しました。
彼が生み出した弾き方を「バチーダ奏法」と言います。
ボサノバを演奏する人は、必ずこれを学ぶ事になるでしょう。
簡単に言うと、ピックを使わず指で奏でるのが特徴で、親指でスルドのリズムを刻み(低音弦のベースライン)、残りの4本指でコードを弾く(中高音弦のコードワーク)を弾きます。
難しい技術ではありますが、多くのギタリストを魅了し、YouTubeでも解説動画が多く見られます。
私はギターは弾かないので詳しい弾き方は分かりませんが、気になる方は検索してみて下さい。
ボサノバの名曲、アーティスト
・1959年~
曲名「Chega de Saudade(想いあふれて)」
アーティスト名<アントニオ・カルロス・ジョビン>
ブラジル出身のミュージシャン。作曲家、編曲家。トム・ジョビンとも呼ばれている。最初のボサノバソングと言われている。
・1964年
曲名「イパネマの娘」
アーティスト名<ジョアン・ジルベルト>
ブラジルの歌手・ギタリスト。<アントニオ・カルロス・ジョビン>らとボサノバを創成したと言われている。<スタン・ゲッツ> ジャズサックス奏者と組み、アメリカで大流行した。
・1960年代前期
曲名「Rapaz de Ben」
アーティスト名 < Johnny Alf >
ボサノバの父と呼ばれるピアニスト。
・1960年代後半
曲名「マシュ・ケ・ナダ」
アーティスト名<セルジオ・メンデス>
ブラジル生まれのピアニスト。<ブラジル66>と組んで、アメリカで大ヒット。ゆったりとしたボサノバ曲と違いリズミカルでラテン要素が強い。ボサ・ロックというジャンル分けされているよう。
※ 「ボサノバの女王」アスラッド・ジルベルトさんがお亡くなりになったそうです。
(2023.6 享年83歳)
アスラッドは、ボサノバの創成者ジョアン・ジルベルトの妻で、ジョアンと共にボサノバを愛した一人です。
アスラッドの代表曲「イパネマの娘」は世界的にも超有名で、1,960年代前半に大ヒットして以来、今でもその人気は衰えず、普段ボサノバを聴かない人でもこの曲は知っているのではないでしょうか?
彼女の歌声は、女性にしてはやや低めのトーンで尖りのないまるいイメージを持つ、とてもやさしい歌声です。
彼女の優しい歌声はとても印象深く「イパネマの娘」はグラミー賞を受賞する程、聴く人を魅了するものでした。
アスラッドやジョアンの音楽活動は晩年まで続き、日本に初来日したのは、2003年が初来日。
以後、合計3回も日本に来ています。
全盛期の彼女の印象はとてもかわいらしく、60年代の彼女のファッションは思わず、デッサンしてしまった程。
「ボサノバの女王」を呼ばれた彼女が歌う「イパネマの娘」は、今でも色褪せる事なく、癒し音楽として愛され続けています。
ボサノバ好きなら知っておきたい! 名曲7選
一度は聞いた事がある名曲を揃えてみました。
1. イパネマの娘
- 作曲 <アントニオ・カルロス・ジョビン>
- サックス <スタン・ゲッツ>
- リリース時期 <1964年 ニューヨーク>
ブラジルのリオデジャネイロ市内、イパネマ海岸が舞台。バーで出会った近所に住む美少女エローイーザがモデルと言われている。
この作曲のきっかけとなったバーは2007年以降も営業しているそうなので、気になる方は来訪してみてはいかがでしょうか?
ボサノバが世界に流行したきっかけとなったこの<イパネマの娘>は、カバーしているアーティストも多く、世界中で広く愛されています。
女性ヴォーカルの甘い歌声とサックスのやわらかい音が男性コーラスをイメージさせ、二つの音の掛け合いがまるで会話しているように聞こえます。
<イパネマの娘>の歌詞は、ポルトガル訳では、美しい女性にあこがれを歌ったもので、英訳では海岸を歩く女性に恋焦がれる気持ちを歌ったものになっています。
歌詞がわからなくても、海辺を歩く女性を想像するだけでも十分楽しめる曲だと思います。
2. マシュ・ケ・ナダ
- 作曲 <ジョルジ・ベン>
- ピアノ <セルジオ・メンデス>
- リリース時期 <1963年 ブラジル → 1966年 アメリカ>
- アルバム <セルジオ・メンデス&ブラジル’66>で流行
ブラジルで発表された作品ですが、後にアメリカに渡って大流行となりました。
ブラジル、カナダ、アメリカ、フランス、南アフリカ、日本、香港など各国のアーティストにカバーされています。
サンバ要素の強いボサノバ曲で、他のボサノバ曲よりアップテンポで自然に体が揺れてしまうようなリズミカルな事が特徴です。
セルジオ・メンデスはブラジル リオデジャネイロ出身で、サンバ、ボサノバ、ジャズを得意とするピアニストなので、このリズミカルな曲調に納得です。
印象的なコード進行とキャッチーな歌詞が、一度聴いたら忘れない曲となっています。
<マシュ・ケ・ナダ>は、ボサノバ といういわゆる一般的に想像するようなゆったり揺れるボサノバのジャンルより、少しはずれた位置づけになっているようで、”ボサ・ロック” や ”New ロック” という風に呼ばれたりしているようです。
歌声やピアノもさることながら、タンバリンやマラカスなどの楽器も楽しげで、テンションを上げてくれる作品です。
3. デサフィナード
- 作曲 <アントニオ・カルロス・ジョビン>
- サックス <スタン・ゲッツ>
- ギター <チャーリー・バード>
- リリース時期 <1959年 発表 → 1962年 ヒット アメリカ>
この曲を初めて聞いたのはカバー曲でしたが、それは優しくアレンジされているものでした。
原曲が気になって調べてみたら、予想外にアップテンポで驚きました。
サックスとギターの掛け合いが楽しげで、リズムはサンバ要素が強いですが、サックスのアドリブがJazzのおしゃれさも同時に醸し出しているので、夜のバーで聞いても良さそうです。
ブラジル、アメリカ、ヨーロッパ、日本と広くカバーされていて、アップテンポでも、優しいアレンジでもどちらもお勧めなので、是非聞き比べてほしいと思います。
4. WAVE
- 作曲 <アントニオ・カルロス・ジョビン>
- リリース時期 <1967年>
- アルバム <WAVE>
個人的に一番お勧めの一曲です。
テンポ144と早すぎず、遅すぎず、よく晴れた昼間に聞きたい曲です。
揺れるリズムと軽快なパーカッションがミックスされていて、アレンジに厚みがあります。
途中、ストリングスが入って高級感がプラスされ表情豊かで飽きない作品となっています。
この”WAVE”が入っているアルバムの他の作品も是非聞いてほしいです。
サンバ要素が強いものからJazz要素が強いものまで一緒に収録されているので、このアルバム1枚で十分に満たされると思います。
5. 三月の水(三月の雨)
- 作曲 <アントニオ・カルロス・ジョビン>
- 歌 <エリス・レジーナ>
- リリース時期 <1960年>
女性ヴォーカルと男性ヴォーカルの甘い歌声が会話のような掛け合いになっている面白い作品です。
ボサノバと言えばクラシックギターやピアノ、マラカス、タンバリンなど他楽器を聴くのも楽しいですが、この作品は歌声がメインになっているのが印象的です。
6. サマーサンバ
- 作曲 <マルコス・ヴァーリ>
- オルガン <ワルター・ワンダレイ>
- 原曲 <1966年>
オルガンが最大の特徴で、ボサノバにはめずらしく、アドリブ的なメロディラインが印象的です。
キャッチーなフレーズなので聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
楽譜も多く出回っていて、エレクトーンでもよく弾かれる一曲です。
7. ワン・ノート・サンバ
- 作曲 <アントニオ・カルロス・ジョビン>
フルートが味を効かせる一曲。特徴的なフレーズで、一度聞くと忘れられないインパクトがあります。
フルートの柔らかい音が優しい曲調を印象づけてくれます。
フルート、ピアノ、トランペットなどのアドリブがJazzをイメージさせアップテンポでおしゃれな印象です。
ゆったり系にアレンジされたカバー曲もあり、印象が全然違う作品に仕上がっているので、好みのアレンジをさがしてみるのもお勧めです。
(参考:小野リサ)
ボサノバは、カフェ音楽の代表
1990年代~ 日本でカフェブームが到来すると、カフェ店内で流す音楽にピッタリという事で人気が高まり、今でも癒し音楽としてよく使用されています。
ボサノバの揺れるリズムがリゾート感を演出し、来店者をリラックスさせ非日常な空間へ誘う演出ができるからでしょう。
シチュエーションによって選べる! 〜ボサノバ曲の選び方〜
おすすめ!シチュエーション別ボサノバ曲
- みんなでワイワイ過ごしたい
- ラテン要素の強いボサノバ曲
- ゆっくり静かに過ごしたい
- スローテンポのボサノバ曲
- 甘い歌声とクラッシックギター
- ジョアン·ジルベルト、小野リサ
- スローテンポのボサノバ曲
- サンセットビーチで過ごしたい
- JAZZ要素が強いボサノバ曲
- サックスやフルートなどの管楽器
- スタン·ゲッツ
- JAZZ要素が強いボサノバ曲
ボサノバ音楽は、明確なジャンル分けがあるわけではなく、サンバ要素が強い軽快なリズムの曲もあれば、ゆったり揺れるリズムと甘い歌声の曲、サックスやフルートなどの管楽器と合わせたジャズ要素が強い曲、など幅があり、シチュエーションによってタイプを選びやすい音楽だと思います。
例えば、皆でわいわいとバーベキューをするような場面ではラテン要素が強いボサノバ曲が良く似合います。
海辺のリゾート地でゆっくり過ごしたい時には、スローテンポのボサノバ曲がお勧めです。寄せては返す波打ち際の様子とボサノバのリズムがぴったりとはまると思います。
また、サンセットビーチにはジャズ要素が強いボサノバ曲がお勧めです。日中に上がったテンションを徐々に下げ、おしゃれで落ち着いた雰囲気を演出してみてはいかがでしょうか?
コスパ最強のヘッドホン・スピーカー【EDIFIER】
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ボサノバ曲は、サンバの華やかなリズム⇔ソフトな歌声、ブラジルの大衆音楽⇔輸入された西洋音楽、素朴なクラッシックギター⇔都会的なピアノやサックス、など二面性がある音楽と言えるでしょう。
それが故に聞く人を飽きさせない、長く人を惹きつける魅力ある音楽と言えるのではないでしょうか?
またボサノバの独特な揺れるリズムを解き明かしていくと、サンバ由来の楽器スルドのリズムとテンションコードをシンコペーションに重ねる事によって、構成されている事が分かりました。
これをギター1本で弾こうと考えたジョアン・ジルベルトが編み出した「バチーダ奏法」はボサノバにおいて、なくてはならないものとなっています。
ギターだけに限らず、これからボサノバアレンジをする時はピアノでもこの奏法を学ぶ必要がありますね。
ボサノバのリズムは1パターンではなく数種類ありますので、耳で覚えて体に染み込むまで聞くと、アレンジや即興演奏に生かせるのではないかと思います。
皆さまも是非、シチュエーションに合わせてボサノバ曲を取り入れて、癒される日々をお送り下さい。
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